【3月29日 AFP】米テネシー州ナッシュビル(Nashville)の小学校で児童ら6人が死亡した27日の銃乱射事件は、複数の銃で武装した元在校生が入念な計画に基づき実行したものだったが、動機は分かっておらず、警察が解明に向けて調べを進めている。

 事件はキリスト教系小学校のコブナント・スクール(Covenant School)で起き、9歳の児童3人と教員2人、用務員1人が死亡。オードリー・ヘイル(Audrey Hale)容疑者(28)が警察に射殺された。

 当局は容疑者の性別について、出生時は女性だったが、トランスジェンダーを自認していたと説明。容疑者の性自認が事件と関連していた可能性を問われた警察は、あらゆる可能性を調べているとのみ回答した。

 容疑者は犯行前、学校の監視体制や入り口を示した地図を用意していた他、犯行計画を記した文書も残しており、他の場所も銃撃する計画だったことが示唆されている。

 ナッシュビル警察は、校内の防犯カメラが捉えた容疑者の映像を公開。ライフル2丁と拳銃1丁で武装した容疑者が、校舎入り口のガラス戸を銃で撃って破り、ライフルを構え校内を徘徊(はいかい)する様子が写っている。

 28日には、現場に急行した警察官が装着していたボディーカメラの映像も公開された。警官隊が教室を一つ一つ確認した後、銃声が響く2階に進み、容疑者を射殺する様子が映されている。(c)AFP