【3月28日 AFP】香港で26日、政府による東部沖合の埋め立て計画に反対するデモが行われた。政府に抗議するデモは2年ぶり。ただ、参加人数が制限されたほか、番号札の着用を義務付けられるなど、警察の厳しい監視下に置かれた。

 香港では2020年に国家安全維持法が施行されて以降、当局の弾圧と新型コロナウイルス対策のソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)措置の導入を受け、政府への抗議行動はほぼ行われていなかった。

 警察は今回、参加人数を100人までに制限。さらに番号を付したカード入りのホルダーを首から下げさせたり、デモ隊を非常線で囲んでメディアと分離させたりするなど厳しい条件を課した。

 主催者によると、横断幕やプラカードに「政治的に微妙な表現や扇動的な文言」が含まれていないか、警察に細かく調べられた。

 参加者の一人はAFPに対して、「デモ行進に参加するために来たのであって、恥ずべき行進のためではない」と語った。別の参加者は「これは脅迫だ。でも自分たちにはなすすべがない」と話した。

 香港警察はAFPに、一連の規制は「包括的」なリスク評価に基づいていると説明した。(c)AFP