【3月28日 People’s Daily】「粤港澳大湾区発展計画綱要」が発表されてから4年が経過し、政策措置が次々と実施され、広東省(Guangdong)、香港、マカオの3地域の規則、メカニズムのマッチングの強化が続き、大湾区の高品質発展の促進が新たな段階に入った。

 4年間の時を経て、描かれた青写真が現実になり始めている。香港は、新しいチャプターに入ることで活気づくことを目指し、世界に香港の発展の新しい物語を伝えている。マカオは、多くの利点を活用して経済を適度に多様化させ、人口増加、産業発展の加速を目指している。大湾区の広東省9都市の2022年の輸出入総額は7兆9400億元(約151兆5900億円)、広東省の輸出入総額の95.6%を占めた。2022年末時点で、大湾区の総体経済は約13兆元(約248兆円)に達し、2017年から約3兆元(約57兆円)増加した。大湾区には8600万人以上の常住人口がおり、人々の達成感、満足感と幸福感が高まっている。科学技術や人材、産業の融合など、無限の発展可能性と巨大な想像力のある世界的な活力があふれる大湾区が形成された。

 この4年間、広東、香港、マカオの3地域が協力し、交通インフラの「ハード・コネクティビティ」、ルール・メカニズムの「ソフト・コネクティビティ」、大湾区民衆の「ハート・コネクティビティ」を促進し、大湾区の「求心力」が強まり続けている。居住性、事業性、観光性に優れた高品質の生活圏が大湾区で急速に形成され、広東、香港、マカオの3地域が文化的に融合し、民意は集約され、「ハード・コア湾区」、「活力湾区」、「民生湾区」が大湾区の新たな代表となっている。

 産業優位性の相互補完、融合的な発展を推進し、大湾区の国際競争力を全面的に向上させている。香港・マカオの現代的な金融、専門サービスなどの優位性に、広東の製造業、巨大な市場などの優位性が重なり、「1+1+1>3」の効果が生まれ、ますます多くの多国籍企業やイノベーション企業が大湾区に進出している。2022年末、広東、香港、マカオの3地域政府は初めての粤港澳大湾区グローバル投資促進プロモーション大会を共同開催し、853件の協力プロジェクトを達成し、投資総額は2兆5000億元(約47兆円)に達した。大湾区での科学技術イノベーションへの情熱が燃え上がっており、現在、ユニコーン企業51社が集積している。これは全国の1/6、世界の1/20を占め、世界でも最も重要な科学イノベーション拠点の一つに位置している。

 大陸と香港、マカオの人々の往来が全面的に回復するにつれ、粤港澳大湾区の人々、企業、機関、および政府部門の間での「双方向の駆け込み」が激しくなると予想され、大湾区の建設は着実に進んでいる「急成長路線」をまい進していくことになるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News