昌原スパイ団事件に関与して摘発された人物(c)news1
昌原スパイ団事件に関与して摘発された人物(c)news1

【03月28日 KOREA WAVE】韓国・昌原(チャンウォン)スパイ団「自主統一民衆前衛」の組織員がまるで映画のように北朝鮮工作員と接触していた様子が、同組織の総責任者(60)ら組織員4人に対する検察の起訴状の記述で浮かび上がった。

起訴状には、2016年から海外で北朝鮮工作員と接触した過程が詳しく記載されている。

検察は総責任者が2016年3月カンボジアに出国し、あるリゾートに泊まりながら北朝鮮文化交流局所属の工作員らと会ったとされる。

総責任者が宿泊した部屋は、互いにつながっている2つの客室からなっており、すでに宿泊していた北朝鮮工作員2人と活動内容について話し合った。

総責任者は同組織の慶尚南道(キョンサンナムド)西部地域の責任者(44)に「北朝鮮工作員と熱く同志的な愛を分かち合うことが一番大きな意味がある」とし、2019年6月にカンボジアで北朝鮮工作員と接触するよう求めた。

総責任者は、周りから分かりにくいように連日、服を着替え、サングラスと帽子を着用するよう責任者に指示した。また、宿舎の近くで尾行されているかどうかを常に確認するように指示するなど、セキュリティを重ねて強調していた。

組織員らはこうして工作員たちと接触しながら活動動向などを報告し「キム・ジョンウン(金正恩)忠誠決議文」を作成して渡したり工作金を受け取ったりしていたことが明らかになっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News