IAEA長官、ウクライナ大統領と協議 原発安全性めぐり
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【3月28日 AFP】国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ(Rafael Grossi)事務局長は27日、欧州最大級の原発があるウクライナ南部ザポリージャ(Zaporizhzhia)で同国のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談し、原発の安全性確保をめぐり協議した。
グロッシ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降2回目となるザポリージャ原発視察を週内に行う予定。同原発は約1年前からロシア軍の占領下にある。
両者の会談は、ロシア軍の攻撃で被害を受けたドニエプル(Dnipro)水力発電所で行われた。
ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は「ザポリージャ原発と周辺地域からロシア軍を直ちに撤退させなければ、原発の安全性を回復するいかなる試みも成功しないだろう」と訴えた。また、ロシア側は安全基準を順守せず、発電所の運営に干渉していると非難した。
グロッシ氏は同日ツイッター(Twitter)に「ザポリージャ市でゼレンスキー氏と会い、原発とその職員の保護について突っ込んだ意見交換をした」と投稿。「IAEAの全面的な支援を改めて表明した」と述べた。(c)AFP