【4月1日 CGTN Japanese】中国南部の広東財経大学広州キャンパスの図書館にこのほど、「ぼーっとするエリア」が設置されたことが話題になり、SNSで熱い議論が巻き起こりました。このエリアで試験前の準備をしたり、頭を空っぽにして休んだりする大学生が多くいます。図書館側は「ぼーっとすることの本質は『人生を考える』ことだ。このエリアを設置した目的は、学生が勉強の合間にリラックスし、頭を空っぽにし、インスピレーションを引き出す場所を提供するためだ」と話しています。

 同図書館は数年前からすでに学生がリラックスできる「ぼーっとするエリア」を設置しており、最初はエリア名が面白いことで学生の間で人気を呼びました。現在、「ぼーっとするエリア」は6か所に増えています。王忠政館長は、「学生はこのエリアで遠くを眺めたり、話をしたり、自由に歩いたり、食事をしたり、休憩したりすることができる。広州人工知能・デジタル経済試験区や珠江ニュータウンCBDの風景を遠くから眺めて、いろいろと夢を膨らませたりしている」と述べました。

 また、同大学心理相談センターの王文龍副主任は、「このエリアの設置は学生に心身ともにリラックスできる環境を作ったばかりでなく、最も重要なのは『ぼーっとする』ことを正しく認識させることができたことだ。ぼーっとすることは怠けることではなく、『寝そべり』でもない。忙しい中で暇を見つけ、速やかに充電することだ。堂々とぼーっとすることをお勧めする」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News