【3月27日 AFP】スペインの首都マドリードで26日、ウクライナの平和を祈る世界同時開催の合唱イベント「平和のための合唱(Choirs for Peace)」が行われ、300人近くの歌手が参加した。

 ソフィア王妃芸術センター(Reina Sofia)前の広場で開催されたイベントには、スペイン国内の46の合唱団が参加。ジュゼッペ・ベルディ(Giuseppe Verdi)作曲の「Chorus Of The Hebrew Slaves(ヘブライ人奴隷の合唱)」や、米国人作曲家ジム・パポリス(Jim Papoulis)氏が手掛けた「Sing an Anthem For Our Peace(歌えよ、平和の賛歌を)」などを合唱した。

 欧州、南米の9か国81都市の合唱団の他、ウクライナでも1000人の歌手が参加。イベントはユーチューブ(YouTube)で生配信された。

 イベントは、ロシアによるウクライナ侵攻開始の1か月後にマドリードの合唱団が始めた。サンティアゴ・アポストル(Santiago Apostol)教会の聖歌隊の責任者、マリアノ・ガルシア(Mariano Garcia)氏が主催する。

 同氏はAFPに対し、「音楽の影響力は限られているが、合唱には、人々の意識をほんの少し高める力があると思う。決定権を持つ立場の人々にも届くかもしれない」と語った。(c)AFP