【3月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は26日、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督との契約を「双方合意の上で」解除したと発表した。

 コンテ監督は2021年11月にトッテナムの指揮官に就任したが、2点のリードをふいにして3-3の引き分けに持ち込まれた18日のサウサンプトン(Southampton FC)とのリーグ戦では、試合後に不満を爆発させていた。そしてこの日、16か月の政権に終止符が打たれた。

 後任は、アシスタントコーチだったクリスティアン・ステッリーニ(Cristian Stellini)氏が今季末までチームを率いる。ステッリーニ氏は今季、コンテ監督が胆のう炎の手術でチームを離れた際にも監督代行を務めた経験がある。

 チームは現在リーグ戦4位だが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)の出場権を争う5位ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)とはわずかに勝ち点2差で、ニューカッスルは消化が2試合少ない。

 コンテ監督はこれまで、チェルシー(Chelsea)やイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)とインテル(Inter Milan)の3クラブをリーグ優勝に導いてきたが、トッテナムに15年ぶりの主要タイトルをもたらすことはできなかった。

 サウサンプトン戦の後には、選手を「自分勝手」と評し、重圧の中で力を発揮できなかったことを厳しく批判した。また、クラブが長年トロフィーから遠ざかっている理由について、監督交代を繰り返す悪癖があるせいだと指摘していた。(c)AFP/John WEAVER