【3月26日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2023)は25日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、宇野昌磨(Shoma Uno)が合計301.14点で連覇を達成。不安とけがの中で優勝できたことに「ホッとした」とコメントした。

 宇野は世界フィギュアで初めて4回転アクセルを着氷した18歳のイリア・マリニン(Ilia Malinin、米国)の挑戦を退け、金メダルを獲得した。

 大会前から右足首を痛めていたためジャンプに不安を抱えて大会に入り、さらにショートプログラム(SP)の前日練習でも同じ箇所を負傷したが、ショート、フリーを通じて質の高さを見せた。序盤に着氷が乱れたジャンプがあったが、それ以外はなめらかで正確な演技を披露し、滑り終えるとリンクに倒れ込んだ。

 合計296.03点の車俊煥(Cha Jun-hwan、チャ・ジュンファン、韓国)が2位、同288.44点のマリニンが3位に入った。

 宇野は「練習以上を出さなきゃいけないという気持ちだった」と話し、「もう一回やったら絶対無理だなっていう演技をショート、フリーともにできたと思う」と振り返った。

「この2週間ぐらい、すごく調子がよくなかったのもあり、まわりの方にたくさん迷惑や心配をお掛けした中で、こうして結果でみなさんにお返しという形が取れたことに、すごくうれしく思う」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY