【3月25日 AFP】映画『ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)』で英雄として描かれ、後にテロ関連の罪で禁錮25年の刑を言い渡されたポール・ルセサバギナ(Paul Rusesabagina)受刑者(68)について、ルワンダ政府は24日、大統領令により恩赦を与えられ、釈放されると発表した。

 ポール・カガメ(Paul Kagame)大統領に対する批判を繰り返していたルセサバギナ氏は、武装組織を支援したとして起訴され、2021年9月に有罪判決を受けた。この判決に対し、欧米諸国や人権団体は懸念を表明。ルワンダ政府は、恩赦は米国とカタールの働き掛けを受けたものだとしている。

 ルセサバギナ氏と共に有罪を言い渡された19人も恩赦を受けた。匿名を条件にAFPの取材に応じた政府関係者によると、いずれも25日に釈放される見通し。カタール政府は、同氏が釈放後、同国の首都ドーハを経由し、米国に渡航する予定だとしている。(c)AFP/Ivan Rush MUGISHA