【3月24日 AFP】シリアでイラン製とみられる自爆型ドローン(無人機)攻撃で米国人1人が死亡、6人が負傷したのを受け、米軍はシリア各地を報復的に空爆し、親イラン戦闘員11人を殺害した。英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が24日明らかにした。

 米国防総省によると、シリア北東部ハサカ(Hasakeh)近くの米主導の連合軍の基地にある維持管理施設に「イランが出どころ」の自爆型ドローンが突入、米国人の請負業者が1人死亡したほか、米軍関係者5人を含む6人が負傷した。

 ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は23日、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領から「イラン革命防衛隊(IRGC)に関連したグループが使用するシリア東部の施設に対する精密誘導弾による空爆」を実施するよう指示されたと述べた。

 シリア人権監視団によると、シリア東部デリゾール(Deir Ezzor)やアブカマル(Albu Kamal)近くが米軍の空爆を受け、親イラン戦闘員11人が死亡した。(c)AFP