【3月24日 CGTN Japanese】中国西北地区で初のスマートレールエクスプレス路線がこのほど、陝西省(Shaanxi)西咸新区で開業しました。線路の全長は11.9キロで、車両は定員231人、リン酸鉄リチウム電池の貯蔵エネルギーをけん引電力とし、最高時速は70キロに達します。 

 スマートレールエクスプレスは、中国が世界で率先して採用した新型都市軌道交通モデルで、軌道追跡能力を持つ全電動ゴム車輪列車を輸送手段として使用しています。レール走行に依存せず、簡単な道路改造だけで運用できるため、1本の線路の建設サイクルはわずか1年。また、同じ輸送力の下では、スマートレールエクスプレス路線の投資は路面電車路線の5分の1(中国の路面電車路線の建造費は約28億7000万円/キロ)にすぎません。

 列車は多軸ステアリングシステムを採用しているので、旋回半径は普通のバスとほぼ同じです。車載センサーによって路面仮想軌道線路を識別し、中央制御ユニットは列車のけん引、制動、方向転換などの動作を確保すると同時に、列車が既定の仮想軌道を走行することを正確に制御できます。列車が交差点に近づくと、システムは自動的に列車を識別し、赤信号をできるだけ早く青信号に変え、列車が優先的に通過するようにします。

 スマートレールエクスプレスシステムはすでに東北地区の黒竜江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)、東部の江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)、南部の湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)、南西部の四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)など多くの都市で試験運営または正式に運営されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News