【3月23日 AFP】国際刑事裁判所(ICC)の運営機関は22日、同裁判所がロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に戦争犯罪容疑で逮捕状を出したのに対し、同国から「脅迫」を受けているとして遺憾の意を示した。

 オランダのメディアによると、ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は逮捕状発行への報復として、ICC本部があるオランダ・ハーグ(The Hague)を極超音速ミサイルで攻撃すべきだと語ったとされる。ロシア当局は20日には、逮捕状発行は「違法」だとして、ICCのカリム・カーン(Karim Khan)主任検察官と赤根智子(Tomoko Akane)氏ら裁判官3人に対する捜査を開始したと発表している。

 ICCの運営主体である締約国会議の議長は、「ICCへの脅迫と、検察官や裁判官を標的とする措置」に関する声明を発表。「一般的な国際法の下での禁止行為の責任を追及する国際的な努力を妨げようとする試みは遺憾だ」とした。(c)AFP