【3月22日 AFP】台湾外交部(外務省)は22日、中国とロシアが共同声明で、台湾は中国の「不可分な一部」だと確認したことを受け、ロシアが中国に加担しようとしていると非難した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は今週、習近平(Xi Jinping)国家主席を招いて2日間の会談に臨み、両首脳は戦略パートナーシップを強化する共同声明に署名した。また台湾をめぐっても、ロシアは中国への支持を表明した。

 これを受けて台湾外交部は「(中国の)権威主義的かつ膨張主義的な政権が、わが国の主権を損なう事実と異なる国際的発言を繰り返していることに厳重に抗議し、強く非難する」との声明を出し、「中国による侵略拡張的な陰謀にロシアが加担しようとしている」と批判した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、ロシアは共同声明の中で、台湾を「中国領土の不可分な一部」と見なす「一つの中国」の原則の固持を再確認するとともに、「いかなる形態の『台湾の独立』にも反対し、主権と領土の一体性を守る中国の措置を断固支持する」と表明したという。(c)AFP