睡眠時間「6時間以下」が「7時間以上」より認知症リスク30%高く
このニュースをシェア
【03月22日 KOREA WAVE】大韓睡眠研究学会と大韓神経科学会が17日、ソウル市内で脳の健康と睡眠健康の重要性を知らせるための「2023世界睡眠の日シンポジウム」を開催した。今回のシンポジウムは「健康のために必ず必要な睡眠」というテーマで大韓睡眠研究学会のチョン・ギヨン会長(ソウル大学神経科)、大韓神経科学会のキム・ジェムン会長(忠南-チュンナム-大学神経科)ら睡眠と脳関連専門医が多数参加した。
チョン・ギヨン会長は「睡眠は食事、運動と共に健康の必須3大要素。睡眠問題は比較的簡単にわかり、普段適切に管理すればさまざまな疾患を予防するのに役立つので、国家レベルで重要なこととして扱わなければならない健康問題」と話した。
仁済(インジェ)大学一山白(イルサンペク)病院神経科のパク・ヘリ教授は、この日「老人の脳の健康と睡眠の関連性」を発表し、「高齢人口の増加により急増する認知症も健康な睡眠で予防できる」と強調した。
パク教授によると、睡眠中には記憶を司る脳領域が活性化され、昼間に入力された情報が保存・処理される。年を取るにつれて記憶力が低下し、新たなことを学習する能力が低下するが、睡眠不足はこのような傾向を加速させる。加えて、睡眠不足の人は脳に毒性物質が蓄積され、アルツハイマー型認知症の危険性が増加するという。
2021年、国際学術誌「ネイチャーコミュニケーション」に掲載された研究で、約8000人の中高年層を25年間追跡観察した結果、7時間以上寝た人より6時間以下の人の認知症発生リスクは30%ほど高いことがわかった。
パク教授は、高齢層の睡眠の質と量を担保するため、▽昼寝▽酒▽スマートフォンの使用を控えるべきだと助言した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News