【3月22日 AFP】フランス語保護を訴える団体が20日、案内標識の翻訳に英語以外の言語も追加するよう求め、パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)を訴えた。

 ノートルダムを訴えたフランス語保護協会(Association for the Defence of the French Language)は以前にもエッフェル塔(Eiffel Tower)を訴え、案内標識にスペイン語を追加させている。

 同協会は、案内標識の翻訳が英語のみなのは、英語の国際的な優位性を高めるだけだと主張。公共の建物はすべて、案内標識や情報を少なくとも二つの言語に翻訳しなければならないと定めた、無視されがちな1994年の法律を根拠としている。

 2019年の火災からの再建が進むノートルダム大聖堂の案内パネルの多くは、フランス語と英語で表記されている。

 同協会の広報担当ルイ・メゾヌーブ氏は「外国語といえば、いつも英米の言葉だ」と(もちろんフランス語で)嘆いた。「フランス語が法で保護されているのは、言語的多元主義を奨励しているからだ」と訴えた。

 同協会は他に、フランス郵政公社の銀行サービス「マ・フレンチ・バンク(Ma French Bank)」など20の公的機関を標的としている。(c)AFP