【3月22日 AFP】米国防総省のパット・ライダー(Pat Ryder)報道官は21日の記者会見で、ウクライナに供与する主力戦車「エーブラムス(Abrams)」について、予定を大幅に前倒しして今秋までに引き渡すと表明した。

 ライダー氏によると、供与するのは、当初予定していた改良型のM1A2型ではなく、旧式のM1A1型。M1A2型の納入には1年以上かかる見通しだったが、M1A1型とすることで「納期を大幅に短縮し、今秋までに引き渡すことができる」という。

 ライダー氏は、M1A1型でもM1A2型とほぼ同等の能力をウクライナに与えることになると述べたが、両型の違いには言及しなかった。

 地対空迎撃ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」についても、ウクライナ兵の訓練が順調に進んでいるため、当初の予定よりも早く引き渡せる見込みだという。(c)AFP