【3月22日 CGTN Japanese】米国防総省(ペンタゴン)の元顧問であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のテオドル・ポストル(Theodore Postol)教授は現地時間18日、中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)の取材に対して、「海底パイプラインの『ノルドストリーム』を破壊するには非常に専門的な技術と機材が必要だ。決して容易なことではない」と指摘しました。

 ポストル教授によれば、米国が「ノルドストリーム」のパイプラインの爆破を計画したことを明らかにした米国の調査報道記者であるシーモア・ハーシュ氏から「ノルドストリーム」が爆破された可能性について証言を求められたことがあります。ポストル教授は、この作業を遂行するには潜水士だけでなく、非常に精密な水中爆破装置が必要と回答したとのことです。「ノルドストリーム」を破壊する爆破装置は、どのようなものであれ重量が大きく、1人では据え付けられず、小型の一人乗り潜水艦や減圧室などの専門的な機材が必要だとのことです。

 ポストル氏はまた、「『ノルドストリーム』爆破事件が発生した海域は水深が深く、爆破の準備を完了するには専門的な潜水技術が必要だ。潜水士が水中で作業できる時間はそれほど長くない。(爆破個所の)水深は約260フィート(約80メートル)で水圧が約8気圧あるので、酸素中毒になる場合がある。だから、このような深さでは短時間の作業しかできない」と説明しました。

 ポストン教授はさらに、「これほど精密な任務は非常に先進的な工業国でなければ達成できない。「ニューヨーク・タイムズ」が報じたような、ウクライナを支持する団体ができるようなものではない」と指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News