【3月22日 AFP】タンザニアで5人の死者を出していた謎の病気が、エボラ出血熱に類似するマールブルグ病と特定された。同国保健省が21日、発表した。

 マールブルグ病は、エボラウイルスと同じ仲間のフィロウイルスへの感染により発症し、高熱や出血、臓器不全を引き起こす。世界保健機関(WHO)によると、致死率はウイルス株と患者管理によって異なり、過去の感染発生では24%から88%まで幅があった。

 タンザニア当局は先週、ウガンダと国境を接する北西部カゲラ(Kagera)州で発生した謎の病気を調べるため、緊急対策チームを派遣していた。

 ウミー・ムワリム(Ummy Mwalimu)保健相は、政府が感染の封じ込めに成功しているとして、国民に対して冷静な対応を要請。現在、患者3人が病院で治療を受けており、当局が接触者161人の追跡を進めていると説明した。(c)AFP