【3月22日 Xinhua News】中国の山西省(Shanxi)考古研究院は、同省汾陽市(Fenyang)杏花村鎮馮郝溝(ふうかくこう)村の北東約300メートルの地点で5500年前の住居跡2カ所を発見したと明らかにした。同省でこれまでに実施されたインフラ工事に伴う考古学調査の中では、保存状態が最も良い新石器時代仰韶(ぎょうしょう)文化中期の住居跡であり、当時の家屋の構造や配置、建築技術、機能などを研究する上で重要な意義を持つ。

 発掘調査は、山西省考古研究院が商業施設の建設に合わせ、呂梁市文物考古研究所、汾陽市文化・観光局と協力して2022年に実施。住居跡2カ所はいずれも竪穴式で、主要平面の形状は台形だった。一部の壁面には手で泥を塗った跡も残っていた。入り口はいずれも住居跡の南側中央に位置し、入り口付近には囲炉裏が設けられていた。

 今後展示を行うことを考慮し、二つの住居跡のうち、面積約30平方メートルの住居跡は一部のみを発掘。出土した二つの柱穴のうちの一つからは、柱が焼けた後の木炭が見つかった。柱穴や地面などの状況から火災に遭ったとみられる。

 もう一つの約39平方メートルの住居跡からは27カ所の柱穴が見つかり、うち5カ所は住居内部、22カ所は住居外の四壁にあった。石磨盤(せきまばん、石臼)や重唇(二重口縁)小口尖底瓶(せんていへい)、彩陶鉢(さいとうはち)、夾砂罐(きょうしゃかん)などの器物片も出土した。

 発掘調査の責任者、王普軍(Wang Pujun)氏によると、二つの住居跡は省級文物保護単位(省重要文化財)に指定される杏花村遺跡の建設制限エリア北端に位置しており、発掘により同遺跡の一部であることが分かった。杏花村遺跡の範囲と文化的属性を再度確定するための重要な根拠になるという。(c)Xinhua News/AFPBB News