【3月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)で中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と非公式に会談し、ウクライナ紛争終結に向けた中国の和平案について協議する用意があると述べた。

 中国が発表した、「対話」や「各国の主権」の尊重などを呼び掛ける12項目から成る文書に言及したもので、プーチン氏は、紛争終結に向け「建設的な役割」を果たそうとする意欲の表れと歓迎。「わが国は常に協議に臨む用意がある」と語った。

 習氏の訪ロは、昨年2月のウクライナ侵攻開始後初めて。国営ロシア通信(RIA)によると、会談は4時間半に及んだ。21日には公式会談が行われる。

 一方、ウクライナ外務省のオレグ・ニコレンコ(Oleg Nikolenko)報道官はこの日AFPに、ロシア軍の撤退を求めると改めて述べるとともに、「中国がロシアへの影響力を行使してウクライナ侵略をやめさせるのを期待している」と語った。(c)AFP