【3月21日 AFP】23F1第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2023)のレース後にアストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がペナルティーを科され、さらにその処分が撤回される混乱が起きたことについて、国際自動車連盟(FIA)は20日、次戦までに説明を行う意向を明らかにした。

 19日に行われたサウジアラビアGPの決勝で、アロンソはグリッドの正しい位置からスタートしなかったとして最初のペナルティーを科され、ピットストップの際に5秒間静止していたが、そのときメカニックのジャッキがマシンに接した。

 
 アロンソが3位でフィニッシュラインを通過し、表彰台に上がってインタビューを受けた後、スチュワードはアストンマーティンがペナルティーの消化中に同選手のマシンを整備したと判断。これで10秒のペナルティーが科され、アロンソは4位降格となった。

 アストンマーティンはこれに抗議し、過去に他のドライバーが同様のことをしても処分を科されていなかった事例のビデオを提出。これが認められてアロンソは順位を取り返した。

 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の公式サイトに掲載されたFIAの発表文では、処分撤回の決定は「『マシンへの作業』の定義に矛盾した判例があったという新たな証拠を得た結果で、今回の特殊な状況下でそれが露呈したためである」と記されていた。

 また、この議題が23日に予定されているFIA委員会の会合で取り上げられ、4月2日に豪メルボルンで開催される第3戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2023)に先立ち、明確な説明が行われることも明かされた。(c)AFP