【3月20日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2023)は19日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-3、6-2で第5シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に圧勝して優勝を飾り、世界ランキング1位への返り咲きを決めた。

 昨季の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)を制した19歳のアルカラスは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を抜いて世界ランク1位に浮上する。マスターズ1000(ATP Masters 1000)は通算3勝目で、10代でのマスターズ3勝はラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次ぐ記録。ナダルは20歳になるまでにマスターズ6勝を挙げた。

 今季はけがのため、ジョコビッチが優勝した全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)を欠場するなど開幕に出遅れたが、復帰戦となった2月のアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2023)でいきなり優勝すると、続くリオ・オープン(Rio Open 2023)でも準優勝していた。

 今大会で世界1位の座は取り戻したが、王座を維持するには前年覇者として臨む今週開幕のマイアミ・オープン(Miami Open 2023)で連覇を果たす必要がある。

 一方のメドベージェフはABNアムロ・オープン(ABN AMRO Open 2023)、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2023)、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2023)に続く4大会連続優勝はならず、連勝は19でストップした。この日はコート全体からウイナーを奪うアルカラスに鉄壁のディフェンスを破られ、なすすべがなかった。

 アルカラスは試合後、「もちろんダニールはベストのプレーではなかったが、自分のパフォーマンスや今大会全体を通しての内容には非常に満足している」と述べ、「マイアミでもこのレベルでプレーしたい」と意欲を口にした。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスワクチン未接種のため米国に入国できず、今大会を欠場しており、マイアミ・オープンにも出られない。(c)AFP