【3月21日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)の蘇州西駅で17日、中国-欧州間の国際貨物列車「中欧班列」の特別列車が欧州に向け出発した。同省南京税関が明らかにした。

 列車は電動工具や園芸設備など86個の標準コンテナを積載。内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)の満洲里から出国し、15日後に欧州に到着する。蘇州市で初めて電子通関を採用した国際貨物列車で、今後は同様の列車の常時運行を目指す。

 電子通関で運行される貨物列車は中国で「鉄路快通」と呼ばれる。税関総署が中欧班列の利便性向上を目指して打ち出した措置で、税関や鉄道、運営企業などの間のデータのやり取りを円滑化する。税関は電子化された積荷明細書を審査、照合することで積載貨物の保税管理が行え、運営企業も保税輸送の申請や手続きを行う必要がない。

 国際貨物輸送代理業者、蘇州大田国際貨運代理の寿挺(Shou Ting)通関業務部マネジャーは、電子通関により手続きにかかる時間が約24時間節約できると説明。輸送時間も1、2日短縮でき、コンテナ当たりのコストも200元(1元=約19円)以上節約できると語った。

 蘇州地区を発着する国際定期貨物列車の輸出入業務を行う蘇州市国際班列貨運によると、1~2月に蘇州を発着した国際定期貨物列車は前年同期比11・1%増の96本で、40フィートコンテナの数は24・6%増の3947個、貨物重量は74・8%増の8万400トンとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News