【3月20日 Xinhua News】在日中国大使館は17日、東京都内のホテルでジャイアントパンダを通じた中日交流の祝賀イベント「パンダ友好交流の夜」を開いた。東京都の小池百合子知事や上野動物園の福田豊園長、日本パンダ保護協会の土居利光会長、パンダ写真家の高氏貴博さんのほか、パンダを愛し、中日友好交流の第一線で活躍する230人余りが集まり、パンダへの愛情や中日友好交流の思い出を語り合った。

 イベントの冒頭であいさつした楊宇(よう・う)駐日臨時代理大使はパンダを通じた中日交流を振り返り、パンダは中日友好の使者であり、世界平和のシンボルでもあると述べた。日本を含む世界各国と共に、われわれの生存のよりどころとなる地球を真に平和な故郷にしたいとも語った。

 2017年6月に上野動物園で生まれたメスのパンダの名前を募集した際、その名が「シャンシャン」に決まったことを発表したのは小池知事だった。シャンシャンは呼びやすく、愛らしい名前で人気を集め、上野動物園の大スターになった。小池氏は「中国でも元気に暮らし、いつか立派なお母さんになることを心待ちにしている」と述べた。

 福田氏は、2月に中国に帰国したシャンシャンの近況について、健康状態も良く、現地の環境に適応していると報告した。中国はパンダだけでなく、日本で絶滅したコウノトリや野生絶滅したトキの繁殖にも協力したと紹介。今後もパンダや野生生物の保護研究を通じて中日友好交流が一層進むことに期待を示した。

 会場では大勢の人が高氏さんの撮影したパンダの写真を囲み、パンダ談義に興じていた。高氏さんは、パンダファンとツアーを組んでシャンシャンに会いにいく予定だと語った。間もなく中国に留学するタレントの小島瑠璃子さんは「みんなのパンダ愛が伝わってくる」とよろこび、「早く中国、四川省に行ってパンダが見たい。日本の人たちに中国の本当の姿を伝えたい」と話した。

 今年は中日平和友好条約締結45周年に当たる。会場の熱気を目の当たりにした東洋学園大学の朱建栄(しゅ・けんえい)教授は「パンダとなると、みんな話が尽きない。中日の友好交流にはこのような民間交流イベントがもっと必要だ。イベントを通じてより多くの日本の人々に中国の魅力を伝えることができる」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News