【3月19日 AFP】22-23アルペンスキーW杯は18日、アンドラ・ソルデュ(Soldeu)で男子大回転最終戦が行われ、北京冬季五輪同種目金メダルのマルコ・オデルマット(Marco Odermatt、スイス)が優勝し、W杯男子の最多獲得ポイントの記録を更新した。

 今季13勝目を挙げたオデルマットは、ポイントを2042点に伸ばし、23年前にヘルマン・マイヤー(Hermann Maier、オーストリア)がつくった2000点の記録を上回った。

 3位に入れば記録更新は確定だったが、合計2分19秒64で2位に2秒以上の差をつけて圧勝。見事に100ポイントを獲得して歴史をつくった。女子も含めた最多記録は、ティナ・マゼ(Tina Maze、スロベニア)が2013年にマークした2414点となっている。

 オデルマットは、今季すでに総合連覇と大回転、スーパー大回転の種目別タイトルを手にし、世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2023)でも滑降と大回転で金メダルを獲得した。

 男子は19日に行われる回転で今季最終戦を迎える。

 女子は回転最終戦が同じソルデュで行われ、北京五輪金メダリストのペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)が優勝。初めて表彰台に上がったレオナ・ポポビッチ(Leona Popovic、クロアチア)に0秒43差をつけ、今季2勝目を挙げた。

 オデルマットと同じ今季13勝を挙げ、総合とこの種目の年間優勝を決めているミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は、ブルホバと0秒86差の3位だった。

 前週にW杯通算87勝目を挙げ、インゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark、スウェーデン)の歴代最多勝利記録を更新したシフリンは、今季最終戦となる19日の大回転で優勝すれば、記録をさらに一つ伸ばすことができる。(c)AFP