【3月18日 AFP】モルドバのマイア・サンドゥ(Maia Sandu)大統領は17日、同国にとって欧州連合(EU)加盟は、自らの運命を決める国をつくり、ロシアの脅威から逃れられる「唯一の道」だと述べた。

 モルドバでは親ロシア派のオリガルヒ(新興財閥)が組織する反政府デモが相次いでおり、先週末にも大規模なデモが起きた。

 サンドゥ氏は首都キシニョフの議会で、「クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)からは脅迫、禁輸措置、恐喝しか出てこない」「ここから戦争、苦しみ、貧困が生じている」として、「EU(加盟)こそが、国民が自らの運命を決められる国づくりへの唯一の道だ」と訴えた。

 さらに、「2030年にはモルドバはEU入りを果たし、(加盟国と)同じ権利を持っていなければならない」「モルドバ国民は欧州への道を選んだが、どれだけの時間がかかるかは私たち次第だ」と述べ、加盟承認の条件としてEU側に求められている改革に言及した。(c)AFP