【3月18日 AFP】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は17日、中国の停戦案はロシアに新たな攻勢に備える余裕を与え、「ロシアの侵略」を利するだけだと異議を唱えた。

 カービー氏は会見で、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が来週ロシアの首都モスクワを訪問するのに先立ち、「モスクワでの(首脳)会談で中国側が提示するとみられるロシアを利するだけの停戦案は、決して支持できない」と述べた。

 さらに「現時点での停戦は、ロシアの侵略を事実上承認するものだ」「ロシアは自由に停戦を利用してウクライナの拠点の防備を固め、部隊を立て直した上で、いつでも好きな時にウクライナへの攻撃を再開できる」と指摘し、「公正で永続的な平和につながるとは思えない」と続けた。

 また、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と習氏との電話会談の予定については、準備が始まっていないと述べた。(c)AFP