【3月18日 People’s Daily】集積5G、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)などの新技術の応用により、近年、「中国建造(中国による建設)」は、産業化、デジタル化、スマート化へと転換し、よりスマートかつインテリジェントになっている。

 現在、中国は先進的な建設機器やスマートビルディング方法を普及し、建設工事の品質と安全性を向上させるために努力している。

 長期にわたり、中国の建設業は、資源要素投入に依存し、大規模な投資によって発展を促進してきた。生産方法が粗く、労働効率が低く、エネルギー資源を大量に消費するなどの状況にあった。スマートビルディングの発展によって、業界の高品質な発展を推進することができる。

 スマートビルディングの発展は、成長を安定させ、内需を拡大するのに有利だ。湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)では、現地のプレハブ建築産業の年間生産額が1000億元(約1兆9300億円)を突破し、産業チェーンの川上・川下中核企業が400社以上に達している。住宅・都市農村建設部の建築市場監督管理司の関係者は、スマートビルディング産業は、高度な技術水準と産業連関度、強力なけん引力などの特徴を持ち、投資需要があるだけでなく、新しい情報技術に消費市場を提供することができる。

 スマートビルディングを発展させることは、グリーン化・低炭素化へのモデルチェンジに貢献する重要な取り組みだ。四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)のスマートデモオフィスビルでは、自動制御天窓は気象条件に応じて連動して開閉し、屋上の太陽光発電および地下のエネルギー貯蔵システムは充放電をリアルタイムに調整し、年間約186万キロワット時の電力を節約し、約1027トンの炭素排出を削減できる。

 2022年、中国住宅・都市農村建設部は、北京、天津(Tianjin)、重慶(Chongqing)などの24の都市を選定し、スマートビルディングの実証実験を開始し、建築業の構造転換・発展の新しい道を探求するため、3年間の試行期間を設けた。

 科学技術革新を加速し、建築業の開発品質と効率を向上させるために、デジタル設計、スマート生産、スマート施工などの6つの分野に焦点を当て、典型的な応用シーンを掘り起こし、工事プロジェクトの品質、安全性、進捗状況、コストなどのすべての要素をデジタル管理し、高効率、高品質、低コスト、低排出量の新しい建設方法を形成する。

 住宅・都市農村建設部の建築市場監督管理司の関係者は、次の段階では、企業主導の産学研の深い融合を強化し、一連の戦略的、全局的、前瞻的な重要なスマートビルディング技術課題に取り組むプロジェクトを実施し、業界をリードする技術を強化し、世界一流の建設企業の構築を加速すると説明している。(c)People’s Daily/AFPBB News