【3月17日 People’s Daily】2022年、中国の新エネルギー車(NEV、新エネ車)の年間生産販売量はそれぞれ705.8万台と688.7万台を達成し、前年同期比でそれぞれ96.9%と93.4%増加し、輸出も1.2倍増加した。過去10年間、中国の新エネ車産業は急速に成長し、連続8年間で世界最大の販売量を維持している。関連特許発明件数は3万件を超え、全世界の比率は70%に達しており、技術は常に新たな進展を遂げている。

 わずか数年間で、中国の新エネ車は、業界の規模は小から大へ、そして強力になるまでの飛躍を遂げた。その背後には、強化を続ける新興職業グループ、新エネ車エンジニアがいる。

 春節(旧正月、Lunar New Year)休暇が終わったばかりの新エネ車エンジニア、電動駆動技術プロジェクトマネージャーの鄭書好(Zheng Shuhao)さんは、新しい車種の量産に向けて最後の最適化調整を行っている。 

 電動駆動制御装置は、新エネ車の「中枢神経」のような存在で、最適なアルゴリズムがあれば、モーターを最小コストで効率的に駆動させることができ、航続距離をさらに伸ばすことができる。鄭さんは、チームとともに100回以上も繰り返し試作を行い、企業の新エネ車の航続距離を500キロメートルから510キロメートルに伸ばすことに成功した。

「昨年末、わが社が発売した新しい車種は、一連のスマートコネクテッド機能を搭載し、第2世代の高効率電動駆動システムを採用することにより、全体のエネルギー消費がさらに削減され、オーナーにより優れたスマート乗車体験を提供できる」と、鄭さんは自信満々に語った。

 電気化、スマートコネクテッド化の追い風に乗り、急速に成長している中国の新エネ車は、海外への進出を加速させている。

「中国産の新エネ車が海外で大量販売されるのは価格だけではない。それ以上に、製品自体の競争力に依存している」。鄭さんは、新エネ車のコア部品である電動駆動システムが世界トップレベルに達してこそ、国際競争で主導権を得ることができるとみている。

「2年以上の歳月をかけ、数十種類の検証戦略を経て、私たちはついに第2世代の電動駆動プラットフォームで安全性機能の国際認証を取得した」と、隣にある新しい車種を指しながら、鄭さんは、標準があるので、新製品は海外市場で好成績を再び達成できるだろうと自信に満ちた表情で述べた。

 新しい年、新しい目標。鄭さんは新エネ車の新しい競争分野に身を投じることをより強く決意している。「新エネ車の開発は、中国が自動車大国から自動車強国へ転換するための必然の道だ。政策の強力なサポートと、市場の強い需要に支えられ、私たちは新エネ車の発展の最高の時代にいる。新エネ車のエンジニアとして、私は、根気強く最適化を繰り返し、技術革新を加速し、産業の高品質な発展に貢献するために力を尽くす」と、鄭さんは述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News