【3月19日 Xinhua News】中国ではこのところ、暖かさが増すのに伴い花見の人気が急上昇している。中国オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコムグループ)のデータによると、3月に入り花見スポットのチケット予約数が2月の4倍近く、前年同月比で2・5倍に増えている。

 花見ブームの担い手は若者だ。予約者のうち1990年代生まれの「90後」は35%、1980年代生まれの「80後」は30%を占め、2000年以降生まれの「00後」も20%を占めた。花見スポットは子どもを連れて行くのに絶好の目的地でもあり、子連れでの花見客数は3月に入り前月の4・4倍に増えている。

 全国各都市の花見スポットの状況や最近の人気度に基づき、携程集団は花見に適した20都市を選出。貴州省安順市、江蘇省無錫市、湖北省武漢市、貴州省畢節市、江西省婺源県、福建省漳平市、雲南省羅平県、北京市、広東省広州市、上海市、雲南省南澗イ族自治県、山東省済南市、江蘇省南京市、河南省洛陽市、重慶市、陝西省西安市、広東省深圳市、西蔵(シーザン)自治区波密(ポメ)県、江蘇省興化市、広東省韶関市が入った。

 花見と同時に増えているのが屋外キャンプだ。携程集団のデータによると、3月に入って国内のキャンプ予約数は2月の2・3倍、前年同期の2倍超に増加した。広州、上海、深圳、浙江省の杭州と徳清のキャンプ商品の予約が最も好調だった。

「花見経済」は宿泊業も盛り上げている。3月に入り関連ホテルの予約数は前年同期比で倍増。武漢大学や婺源風景区、安順平壩桜花園などに近いホテルの検索数は前月より80%以上増加した。

 遠距離花見ツアーの予約はこの半月で急増している。携程集団のサイトでは、西蔵自治区波密桃花溝、新疆ウイグル自治区伊犁(イリ)杏花溝、婺源県の菜の花、重慶市酉陽桃花源、雲南省羅平県の菜の花畑で予約が殺到。直近半月の国内ツアーの予約数は前月より7割近く増え、前年同期比では5倍近くに増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News