【3月17日 CNS】中国の若者の間で、さまざまなデザインのドアに貼り付けてさまざまなデザインを楽しむ「オーダーメードドア」が人気を集めている。

「90後(1990年代生まれ)」の厳燕(Yan Yan)さんは、友人から聞き、自宅のドアがカスタマイズできることを知ったと語る。空き巣防止の性能もあり、値段が手ごろだったことから「自動車のドア」の模様を彼女は選んだ。

「私たちは3年以上にわたって顧客の個々のニーズに対応したプリント式ドアを販売してきました」と語るのは、ドア会社・重慶美心集団(Meixin)のマーケティングマネージャーである李慶艶(Li Qingyan)さん。印刷パターンには、アート写真や風景画などがあり、顧客の中心は若者層だという。

 同社は小売りだけでなく、幼稚園などにも販売しているほか、米国、英国、フランスなど40以上の国・地域に輸出している。

 重慶工商大学(Chongqing Technology and Business University)の成渝(成都<Chengdu>・重慶<Chongqing>)地区双城経済サークル協調開発センターの研究者である莫遠明(Mo Yuanming)氏は「ニッチ(狭い)な市場を狙ったオーダーメードドアは、大きなビジネスチャンスを秘めている」と指摘する。

 莫氏はまた、「ニッチな消費が増加する時代にあって、ドアもその例外ではない。好みの図柄をプリントできるドアは、個性を追求する若者たちの需要を捕らえている」と話す。(c)CNS/JCM/AFPBB News