【3月16日 AFP】フランス各地で15日、議会での採決を目前に控える年金制度改革案に反対するデモが行われ、内務省によると推定48万人が参加した。パリのほか、南東部リヨン(Lyon)や西部ナント(Nantes)ではデモ隊と警官隊が衝突。デモ隊に対し催涙ガスが使われた。

 フランスではエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権の年金改革案に抗議するデモやストライキが続いている。受給開始年齢を現行の62歳から64歳に引き上げることを柱とし、満額受給に必要な保険料の納付期間も延長される。

 パリでは、ごみ回収業者らによるストライキも行われており、ごみの山ができ地面が見えなくなっている。未回収のごみは7000トンに上ると推定され、ネズミが群がっている。

 市内の約半分の地区にストの影響が出ている。回収業者側はストの期間を20日まで延長するとしている。

 南部の労働組合CFE-CGCは、マクロン氏が毎年避暑に訪れる地中海に浮かぶ島の電力供給を遮断したと発表している。(c)AFP