【3月15日 AFP】ロシア政府は15日、防衛産業で仕事に就くための無料の職業訓練を失業者に向けて開始すると発表した。

 政府はウェブサイトで、「職を探しているロシア人は軍産複合体に絡む企業での雇用のための無料の職業訓練コースや追加の職業訓練を受けることが可能」と告知した。

 ミハイル・ミシュスチン(Mikhail Mishustin)首相は、約12億円規模の拠出を行う政令に署名した。

 政府広報部門は「決定により防衛関連産業は必要な専門家を充足でき、国民が仕事を迅速に探し出すのに寄与するだろう」としている。

 ロシアの防衛産業は昨年のウクライナ侵攻開始後、兵器や弾薬の需要拡大と労働者不足に直面している。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は軍需産業の経営陣に対し、ウクライナ紛争で使用する弾薬の製造を拡大するよう繰り返し求めている。

 ロシア政府はウクライナ紛争に対応するため、2023年の連邦予算の約3分の1を防衛関連や治安関連支出に割り当てている。(c)AFP