【3月15日AFP】韓国の人気音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が所属する事務所代表は15日、兵役に伴うメンバーの活動休止により、世界におけるKポップ市場の成長が鈍化しているとの見方を示した。

 BTSは韓国史上最大の文化現象と広く見なされている。世界各国でコンサートのチケットが完売し、音楽チャートを席巻。同国に大きな経済効果をもたらした。

 だが韓国では、健康な男性に少なくとも1年半の兵役が課される。BTSメンバーをめぐっては、例外が認められるべきか否かという議論が何年も続いたが、グループ最年長のジン(Jin)さんが昨年12月に入隊した。

 所属事務所「HYBE(ハイブ)」のパン・シヒョク(Bang Si-hyuk)代表は首都ソウルで行われたイベントに出席した際、世界チャートの順位やアルバム販売数などの数字からKポップの需要が減少傾向にあることが分かると指摘し、「BTSの不在が第一の要因」だと述べた。

 さらに、BTSは世界で最も注目を集めているKポップアーティストであり、「BTSがいなくなれば市場は大幅に縮小される」との考えを示した。

 HYBEは先月、もう一人のBTSメンバー、J-HOPE(ジェイホープ)が「入隊手続きを開始した」と発表。現地メディアは4月に入隊予定だと報じている。(c)AFP