【3月15日 AFP】第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表の大谷翔平(Shohei Ohtani)は15日、翌日にイタリアとの準々決勝を控える中、笑顔を消されないよう決意を固めている。

 日本が1次ラウンドで4戦全勝を飾る中、大谷は5年ぶりとなる日本でのプレーを楽しんでいる様子だ。試合中にはチームメートと笑い合って冗談を飛ばしており、オーストラリア戦で本塁打を放った後には、東京ドーム(Tokyo Dome)の歓声はまだ足りないとおどけた。

 イタリアに勝てば準決勝進出が決まるが、ミスを犯せば通算3度目となるタイトルへの挑戦は断たれる。

 大谷は先発登板でプレッシャーがかかると認めた上で、報道陣に対して「普段通りの気持ちで試合に臨むことが大事」と語った。

「勝てば楽しいし、負ければ悔しいし、シンプルにそこだと思うので、勝った4試合はすべて楽しかった。そこが一番だと思う」

 また大谷はチーム内の明るい雰囲気について、「良いバランス」があると明かし、「先輩もいるし、年下の選手はまじめで良い性格の選手が多い。何もしなくても良い雰囲気で、みんながチームをつくっていっている」と続けた。

 イタリア戦の先発投手を大谷と明言した栗山英樹(Hideki Kuriyama)監督は、「それ(二刀流)が彼のスタイルなので、もちろん最終的にはあした確認はしますけれども、大谷翔平らしくやってくれるというふうに思っています」と述べた。

 イタリアを率いるのは、1990年代に米大リーグ(MLB)で野茂英雄(Hideo Nomo)氏とバッテリーを組んだマイク・ピアザ(Mike Piazza)監督。

 ピアザ監督は大谷を「一生に一度の選手」としつつも、倒すことはできると述べ、「どんな選手であれ、良い投球をして、良い球を打って規律が守れれば、チャンスはある」と話した。(c)AFP/Andrew MCKIRDY