【3月15日 AFP】スペイン政府は14日、レオノール皇太子(Crown Princess Leonor)が9月から3年間、即位に備え軍の士官学校で学ぶと発表した。

 マルガリタ・ロブレス(Margarita Robles)国防相は会見で、国王フェリペ6世(King Felipe VI)の長女で10月に18歳となるレオノール皇太子について、2023年度は北東部サラゴサ(Zaragoza)にある陸軍士官学校で、2024年度は北西部ガリシア(Galicia)州の海軍士官学校で、2025年度は南東部ムルシア(Murcia)州の空軍士官学校で学ぶと述べた。

 ロブレス氏によると、王室は、国王や他の議会制君主制国家の君主と同様、皇太子も軍事教練を受けなければならないと考えている。

 皇太子は5月末、英ウェールズにある全寮制のUWCアトランティック・カレッジ(UWC Atlantic College)の高校課程2年間を終了し、国際バカロレア資格(国際的に認められる大学入学資格)を取得予定。

 父の先例に倣う場合、皇太子は軍事教練を終えた後、国内の大学に通い、国外の大学院で修士課程を修了することになる。

 王室は「将来の国家元首が軍事教練を受けるのは、欧州の議会君主制国家で広く見られ、共有されている伝統だ」としている。スペインでは憲法に基づき、国家元首である国王が軍の最高司令官になるという。(c)AFP