【3月15日 AFP】タイ当局は14日、中部プラチンブリ(Prachinburi)県の火力発電所で、放射性物質セシウム137が入った容器が紛失したと明らかにした。

 発電所の職員が10日、定期点検中に紛失に気付いた。容器は直径13センチ、長さ20.3センチ、重さ25キロの鋼管。入っていたセシウム137の量は明らかにされていない。

 電力公社(National Power Supply Public Company)によると、週末にかけ捜索が行われたが、発見には至っていない。放射線検査から、敷地外に持ち出されたことは分かっている。

 ナロン・ナコンジンダー(Narong Nakornjinda)知事は、誰かが筒を開けると被ばくする可能性があると警告するとともに、域内の人々に協力を求めた。(c)AFP