【3月15日 Xinhua News】中国の南沙群島海域で故障し、航行不能になった外国籍の貨物船が中国の海難救助船に救助され、13日に広東省(Guangdong)の珠江口海域にえい航された。乗組員21人は無事だった。交通運輸部南海救助局が14日明らかにした。

 同局によると、船主から救助要請を受けたのは3日午後で、貨物船は当時、南沙群島万安灘の南西約120カイリでエンジンが故障し、修理ができず漂流していた。船は空載状態で、中国籍船員21人が乗っていた。

 同局は、南沙群島で待機していた大型海難救助船「南海救115」を直ちに派遣。同船は4日午後に現場に到着すると、悪天候の中で4時間余りかけてえい航索をつなぎ、珠江口まで10日間かけてえい航した。

 今回の救助活動の全航行距離は約2100カイリ、えい航距離は約1100カイリで、同局にとって2003年以降で救助地点の緯度が最も低く、航行距離が最も長い救助・えい航任務となった。(c)Xinhua News/AFPBB News