同意なくコンドーム外す「ステルシング」に有罪判決 オランダ初
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【3月15日 AFP】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)の裁判所は14日、28歳の男が性行為中に相手の同意を得ずにコンドームを外す「ステルシング」をしたとして、強要罪で執行猶予付きの禁錮3月と罰金1000ユーロ(約14万円)の判決を言い渡した。ステルシングでの有罪判決は同国初。
裁判所は、相手の女性がコンドームなしで性行為はしたくないと事前に述べていたにもかかわらず、警告なくコンドームを外して「女性を性感染症や望まない妊娠のリスク」にさらしたと判断した。しかし、「被告と被害者の間には性行為についての合意」がありレイプには当たらず、コンドームを使用しなかったことが強要に当たると判断した。
シリア出身の被告は事後、「問題ないよね」とのメールを被害者に送っていた。
オランダ刑法にステルシングについて明確に規定した条文はないが、公共テレビNOSによれば、ステルシングでの有罪判決はオランダ初で、ドイツ、スイス、ニュージーランドなどでも同様の判決が出ている。
米カリフォルニア州は2021年、ステルシングを法律で禁止した。(c)AFP