【3月14日 CGTN Japanese】新型コロナウイルス対策の緩和に伴って、ここ数年抑えられてきた中国人の旅行意欲が一気に解放されたようです。上海に本拠を置く経済メディア「第一財経」がこのほど発表したアンケート調査の結果によると、回答者の91.24%に年内に旅行に出かける計画がありました。今年の旅行と消費の意欲が例年と比べて向上するかどうかについては、85.85%が向上する、あるいは例年と同じぐらいと回答しました。

 アンケート調査の結果によると、回答者の60.2%が年内の国内旅行を計画しており、32.37%が国内旅行と海外旅行の両方を計画しているということです。

 旅行消費支出については、回答者の57.39%が今年の1回当たりの旅行支出予算を1万~2万元(約20万~40万円)とし、32.6%が5000~1万元(約10万~20万円)と決めています。

 今年2月初めには、東南アジア市場を中心に海外団体ツアーが実施され始めました。海外の観光局も最近、中国市場を狙ったマーケティングを展開しています。タイは当初、今年は500万~600万人の中国人観光客を誘致する計画を立てていましたが、最近の中国人観光客のタイ観光に対する期待の高まりを見て、予期目標を700万~800万人に引き上げました。これと同時に、ドバイ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどの国と地域の観光局も相次いで中国向けの観光プロモーションを展開しています。

 中国の業界関係者は、今年の国内旅行は2019年の70~80%まで回復でき、海外旅行市場では東南アジア旅行が2019年の70~80%程度まで回復する可能性があると予測しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News