【3月15日 CNS】中国南部の海南省(Hainan)の観光が回復し、飲食・ホテル産業の雇用が大幅に伸びている。2月末には海南島の主要都市である海口市(Haikou)と三亜市(Sanya)が共同で特別就活イベントを開催。ヒルトン海口(Hilton Haikou)や三亜天域リゾートホテルなどの有名企業をはじめ81社が約2400の仕事を募集した。

 春節(旧正月、Lunar New Year、今年は1月22日)連休中、海南省の観光客は639万人に達した一方、観光産業は人手不足だった。海南省人材開発局の趙微(Zhao Wei)局長は「地元企業の雇用需要は高まっており、求職は売り手市場となっている」と語る。洋食シェフ、乗馬コーチ、ビデオ編集者、レストランマネージャーなどの職種では月給が1万元(約19万4480円)を超えている。

 特別就活イベントでは、求職者が希望する企業のブースを回って仕事内容や条件を聞いていた。29歳の陳(Chen)さんは「広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)でサービス業の仕事をしていましたが、海南島に戻り、実家の近くで安定した仕事を見つけたいと思っています」と話す。

 海南省では1月から雇用対策を実施。これまでさまざまな形で180回の就活イベントを開催して約24万件の求人が掘り起こしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News