【3月14日 AFP】強力なサイクロン「フレディ(Freddy)」がアフリカ南東部を再び襲い、モザンビークとマラウイで合わせて100人以上が死亡した。両国当局が13日、発表した。

 フレディは2月21日にマダガスカル、24日にモザンビークに上陸しており、モザンビークに上陸するのは2度目。世界気象機関(WMO)は、発生から消滅までの期間が観測史上最も長いサイクロンになると予測している。

 フレディは今回、先週末に掛けてモザンビークを通過し、13日早朝にマラウイに上陸した。

 マラウイでは夜に発生した土砂災害で家屋が流され、少なくとも99人が死亡した。134人が負傷し、16人が行方不明となっている。災害当局は死者はさらに増えるとみている。

 ある住民によると、政府による救援が遅れており、住民らが手で泥をかき分け生存者を探さなければならなかった。

 国連(UN)によると、1万1000人以上が被災した。

 一方、モザンビーク当局によると、少なくとも10人が死亡、14人が負傷した。

 WMOによると、フレディは2月初旬にオーストラリア北西沖で発生した。フレディによる死者はこれまでに、マラウイで99人、モザンビークで20人、マダガスカルで17人の計136人に上っている。(c)AFP/Jack McBRAMS