【3月15日 People’s Daily】中国の疫病防疫措置の最適化と経済活動の持続的な回復が進むにつれ、オフラインの展示会熱が急速に高まっている。2023年中国国際建築貿易博覧会・北京春季国際美容見本市・中国(深セン)国際Eコマース展・GOFE上海国際スポーツファッション展など、大型展示会に世界中の顧客が注目している。

 中国のインテリア企業であるクーカホーム(Kuka Home)では、展示会に関する業務が増加している。国内外の消費者のソファ・マットレス・コーヒーテーブル・ダイニングテーブルなどに対するニーズを満足させるため、同社では積極的に展示会を利用し、新しい空間デザインを提案している。

 担当者によれば、展示会の復活は非常な意義があるという。専門家も一般の市民も企業の製品を直感的に理解できる窓口となり、バイヤーにもフォーラムやセミナーなどを通じて企業全体の実力やブランドの競争力への理解を深めてもらうことができる。

 最近、海外の展示会運営企業が中国で活動をしはじめている。2月15日から18日まで、ドイツ大手メッセ・フランクフルト(Messe Frankfurt)の中国法人と中国機械国際の合弁企業が主宰をし、第17回AMS深セン特別展示会が深セン国際展示センターで行われた。

 展示会期間中、自動車関連では全生産段階において3500社が協業のチャンスを得た。メッセ・フランクフルトグループ中国法人のCEOである鮑思豊(Bao Sifeng)氏によれば、多くの企業が中国市場のポテンシャルを非常に重く見ている。今年からメッセ・フランクフルトグループは中国における展覧会の統括的計画を加速度的に推し進めている。

 展示会の復活は、経済主体がより活性化することを意味する。2月10日までに、中国で活動している企業のうち、フォーラムや展示会を業務に組み入れている企業は約481万6000社を数える。2023年に入って以来、これらの業務を新たに付け加える企業が増えている。

 経済主体の活力が増していることには、背景に政策のサポートがある。今年2月以来、中国の多くの地域では新たに一連の政策を打ち出し、展示会の復活を後押ししている。例えば、四川省(Sichuan)では「川行天下」と称した国際市場開拓活動を展開し、100回以上の国際展示会や経済貿易活動を支え、参加企業にサポートを行っている。

 それだけでなく、大型展示会の運営機関も積極的な措置を取り、全力でサービスを提供している。

 中国対外貿易センターの主任を務める儲士家(Chu Shijia)氏によれば、中国最大の展示商談会である広州貿易会の展示エリア設置を最適化するにあたって新テーマを増設し、貿易のアップグレード・産業の進歩・科学技術イノベーションの成果を顕在化させたそうである。同時に投資テーマフォーラムを増設し、投資促進効果を盛り込んだという。(c)People’s Daily/AFPBB New