観光天国「七彩雲南」が春の訪れを迎え、日本の観光客をお待ちする
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【3月13日 東方新報】世界中で、ようやくコロナ禍の影響が軽減され、春が訪れた。中国では、国際観光市場の開発に注力し、日本の観光客を待ち望んでいる。3月20日、雲南省(Yunnan)文化観光庁が主催する対日文化観光説明会がオンラインで開催される計画だ。これは、中国政府が2023年に開催する地方観光の日本向けプロモーションイベントの第1弾だ。
2023年に入ってから、雲南省の観光データは飛び抜けており、同省の観光客数は中国全国で最も多くなる見込みだ。
雲南省は、自然や人文景観が世界的に有名で、様々な興味を持った観光客の多様な好みを満たすことができる。
自然の山水の鑑賞が好きな観光客は、南部の麗江市(Lijiang)にある玉龍雪山(標高5596メートル)に行ける。常に雪に覆われ、荘厳な景色が広がっている。また、中国最大の高原の湖である滇池(Dianchi)にも行ける。滇池周辺には山々が囲まれ、湖面は鏡のようにきらめき、魅力的な景観を作り出している。世界的に有名な元陽棚田は、春には水墨画のような景色になり、夏には緑が茂り、秋には黄金色の海になり、冬には至る所が一面雪で覆い尽くされる。
変わった地形を探索したい旅行客は、石林イ族自治県(Shilin Yi Autonomous County)に行くとよい。この地域は豊富な石灰岩のカルスト地形、洞窟、石柱などがあり、世界でも類を見ない自然景観の一つだ。もう一つ見逃せない観光スポットはシーサンパンナ(Xishuangbanna)・タイ族自治州で、この地域には豊富な熱帯植物や動物資源があり、生態観光や研究の重要な拠点となっている。
民俗風情に触れたい旅行者は、麗江市と大理ペー族自治州(Dali Bai Autonomous Prefecture)の旧市街に行けばよい。麗江の旧市街は、ナシ族の伝統を表現している。一方、大理の古い町では、独特のぺー族建築芸術や伝統的な工芸を鑑賞することができる。周辺の茶園や茶文化博物館では、中国国家級の無形文化遺産であるぺー族の茶文化を体験できる。
また、雲南省には豊富な食文化がある。特筆すべきは、同省が中国国内で最大の山の珍味の著名な産地であり、松茸が豊富に採れることだ。その松茸は、鮮烈な味と薬用価値を兼ね備えた高級な美食として世界中の高級レストランや料理店で人気を博している。
お土産を選ぶ際、雲南の絞り染めは人気の候補だ。現在、雲南の絞り染め作品は、一種のファッション要素となっており、国内外でますます注目を浴びている。
2016年、日本から雲南を観光する者は延べ13万6000人を超えた。雲南省は、日本の旅行会社と共に日本向けの文化観光プロモーションイベントを通じて、同省の魅力を理解し、新時代の日中文化交流の展望を見据えている。(c)東方新報/AFPBB News