カカオモビリティUAMチームのキム・ミンソン理事(写真=カカオモビリティ)(c)MONEYTODAY
カカオモビリティUAMチームのキム・ミンソン理事(写真=カカオモビリティ)(c)MONEYTODAY

【03月13日 KOREA WAVE】韓国で都心航空交通(UAM)事業の準備を進めているカカオモビリティが、2月末に実施したアンケートをもとに空飛ぶタクシーの料金をプレミアムタクシー程度に抑える方針を決めた。同社でUAM事業を総括するキム・ミンソン理事がMONEYTODAYとのインタビューで「UAMの機体とバッテリー価格、運営費用などを考慮した時、UAM料金をカカオTブラックより少し高い程度に設定すれば長期的には黒字転換が可能だと思う」と述べた。

カカオモビリティは先月から、国土交通省の「K-UAMグランドチャレンジ」にLGユープラス・GS建設・パブロ航空と「UAMフューチャーチーム」コンソーシアムとして参加している。2025~26年の商用化を目標に、UAM事業モデル(BM)構想、事業パートナーや技術力量確保などに集中している。

初期にはカカオモビリティが直接機体を購入して運営する「加盟モデル」で、ビジネス顧客のためのB2B(企業間)サービスが中心になる見通し。キム理事は「板橋(パンギョ)のIT企業から金浦空港まで行くのに2時間以上かかるが、UAMでは30分しかかからない。少数のB2B顧客ぐらいは思い切って乗れるようになるだろう」と説明した。

カカオモビリティは3000万人が利用する交通サービスアプリ「カカオT」のデータをもとに最適の垂直離着陸場の立地を探すことに自信を示している。キム理事は「需要が高いところに離着陸場を設けることが重要だ。需要と供給が十分になればタクシーで使われる配車技術でUAMのリアルタイム呼び出しも可能だろう」と語った。

各種規制やユーザーの認識向上など商用化には課題もあるが、キム理事は「韓国ほど民・官・軍ともUAMに本気なっているところはない。世界のUAM企業が韓国での商用化の可能性を高く評価し、韓国市場を重要視する理由はそこにある」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News