【3月13日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)にある中国石油天然気(ペトロチャイナ)タリム油田は10日、タリム盆地にある富満油田の「果勒3C井」の掘削作業が9日に完了したと発表した。坑井の深さは9396メートルに達し、アジアの陸上石油・天然ガス水平坑井における最深記録を更新した。

 タクラマカン砂漠の奥地にある「果勒3C井」は石油や天然ガスが8千メートルの超深度に埋蔵されており、超高温や超高圧などの特徴を持つ。

 タリム盆地は中国の陸上で最も大きい石油・ガス盆地で、超深層の石油・天然ガス資源量は国内の陸上超深層石油・天然ガス資源量全体の60%を占める。タリム油田ではこれまでに「輪探1号井」や「大北4号井」など8千メートル以上の大深度坑井72本と6千メートル以上の坑井1600本以上の掘削に成功しており、掘削した大深度坑井の数は全国の80%以上を占める。

 同油田はここ数年、超深層の探査で大きな進展を遂げており、発見した超深層の確認埋蔵量は全国の4分の3に達する。(c)Xinhua News/AFPBB News