【3月11 AFP】サッカー元イングランド代表FWのギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏(62)は10日、英BBCから番組の司会の「降板」を言い渡された。政府の新しい難民政策を批判し、公平中立を定めたBBCの指針に違反したとされた。

 BBCで放送されているプレミアリーグのハイライト番組「マッチ・オブ・ザ・デイ(Match of the Day)」の司会を務めるリネカー氏は今週、ツイッター(Twitter)で英政府の新たな難民政策について言及し、「(英国に)難民は大量に押し寄せていない。われわれが受け入れている難民の数は、欧州の他の国に比べればはるかに少数だ」と投稿した。

 さらに、英政府が使用した言葉をナチス(Nazi)時代のドイツが使用した論法になぞらえ、「これは最も弱い立場の人々に向けられた、ドイツが1930年代に使用していたのと変わらない言葉による非常に残酷な政策だ」と批判した。

 これを受けてBBCは、リネカー氏の「最近のソーシャルメディアでの活動は、われわれのガイドラインに違反している」とし、政治問題への関与は避けるべきだと指摘。その上で「彼のソーシャルメディアの使用に関して、明確な見解と合意が得られるまで、マッチ・オブ・ザ・デイの司会から降ろすことに決めた」と発表した。

 現役時代にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)やイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)などでプレーしたリネカー氏は、自宅に難民を受け入れたことがあり、以前から政府の移民対応に関して批判の声を上げている。

 また、BBCではニュースや時事問題を扱う部門で働いているわけではないため、政治的な意見を表明するのは自由だと長年主張してきたが、昨年10月には保守党に関するツイートで中立性に関する局の規則に違反していたことが判明した。(c)AFP/John WEAVER