【3月11日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、スペイン審判技術委員会の元副会長が所有する会社に金銭を支払っていた問題で、スペイン検察は10日、汚職の疑いでバルセロナを告発した。

 検察によれば、バルセロナは1994年〜2018年にかけて審判技術委員会の副会長を務めていたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ(Jose Maria Enriquez Negreira)氏に合計730万ユーロ(約10億5000万円)以上を支払った。元審判のエンリケス・ネグレイラ氏は、判定に関する助言を見返りとして行っていたとされている。

 クラブの他にバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)、サンドロ・ロセイ(Sandro Rosell)両元会長とエンリケス・ネグレイラ氏も告発された。

 バルセロナは、エンリケス・ネグレイラ氏の会社に対する支払いは、あくまで判定に関する助言を受けるためだったと説明しているが、検察側は審判を買収する目的があった可能性があると見ている。

 今回告発された人物は最長で禁錮4年となる可能性がある。また、マドリード・カルロス3世大学(Carlos III University of Madrid)法学部のアルベルト・パロマル教授によれば、クラブに対する処罰は「企業としての『活動停止』から『完全な解散』」に至るまでの可能性がある。(c)AFP