【3月11日 AFP】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)にあるキリスト教系宗教団体「エホバの証人(Jehovah's Witness)」の施設で9日夜に起きた銃撃事件で、当局は10日、6人が死亡、8人が負傷したと発表した。容疑者は元信者の男で、犯行後に銃で自殺したという。

 警察によると、男は1年半前に同団体を脱退しており、その際に何らかのトラブルがあったとみられる。検察幹部は、動機については今も調査中だが、テロ関連だったことを示す情報はないと説明。今年1月、銃規制当局に匿名で、男には精神疾患があり、エホバの証人や元雇用主に恨みを持っているとの情報が寄せられていたという。

 捜査当局は事件後、男の自宅アパートを捜索し、多数の弾薬を押収した。警察は当初、事件の死者を8人としていたが、これには容疑者と妊娠7か月の胎児が含まれていた。胎児を妊娠していた女性は負傷者の中に含まれている。(c)AFP